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娘が学校に行ってみた①

やまぴー

2022年12月14日

娘が学校に行ってみた①

(書き起こし)


木舎ラジオのやまぴーです。

先日、娘が 小学校に行きたいって言い出しまして、きっかけは色々あったんですけども、漢字の勉強したいなっていうんで、家でちょこちょこと2年生の漢字をやってみたり、1年生の漢字をやってみたりしたんですけども、ipadで、 アプリなんか入れて漢字と算数の勉強。ちょこちょこっとやって 楽しんでやってたんですね。


で、勉強についてどう思うのかっていう話をしてたら、

「大人になって、字が読めない、漢字が読めない、大人にはなりたくない」とかね、 そんなふうなこと言ってました。で、学校に行ってみたいなっていう話になって、(行ってみることになったのです)。

彼女は1年生の時の2週間学校に行ってみて、で、2年生のまた2週間ぐらい、4月ですかね。 行ってみたんですけど、どちらの時も(そのうちに)行きたくないっていう話(になりました)。で、そこから まあ1年生の時はね、そのままフリースクールに通わせたんで、(学校には)行かない。行かない選択もありだなっていうことで、逆に、フリースクールを決めてた方の親としては、あ、 ほっとしたって思ったんです。

で、2年生の(春に行きはじめた)時は、もしかして学校にこのまま行くのかなっていう風な気持ちもあったんですけども、彼女の中ではどうも違うっていう

うん、ふうに思ったんでしょうね、行かなくなりました。

一般的な親って言ったら変ですけども、学校に行かない選択って、なかなか 選択できないと思うんですよね、家に親がいなくなったりとか するでしょうし、まあ、母親がいたとしても、母親だけでは面倒見切れないってことが起きたりするで、僕の場合、1つ仕事を持ってて、で、在宅でやってるってこともあったり、 あの、その時点では、フリースクールのスタッフを辞めていたので、2年生の時にあの家にいること自体はオッケー。むしろ 自分で子供を見れていいなっていう風な気持ちもあったので、オッケーだったんですね。だから、4月からいま12月なってますけども、半年以上の間、 彼女はうちで過ごして、まあ、 よかったんじゃないかなっていう風には思ってます。

で、最近ね、色々忙しくなってきた っていうのもあって、子供としては、やっぱりこうつまんなくなっちゃう時間っていうのが増えたんですね。

で、勉強もしたいっていう時に、親が付き合ってくれないっていうのもあると、自分で勉強できるっていうのは限られてますし、 学校っていう選択も出てくるなっていうことで、じゃあ学校行ってみるかっていう話になったんですね。

実はそれまでも何度か行くって言って、給食の時間、 お弁当持って給食の時間だけを過ごして、あとは遊ぶ時間を過ごして帰るっていうのも、考えたりしてたんですけども

行く行かないっていう時の段になったら、緊張し始めて、やっぱりやめるって言ってやめてたんですね。

で、今回は朝1時間目から行くって前日は言ってたんですけども、朝になってみると、 緊張し始めて、やっぱり行けない行かないっていうことになって、

お弁当持ってお昼から行くっていう話をしたんですね、で、まあでも行ってみたらいいんじゃないっていうことで、 お昼に学校行くんです。

『崖の上のポニョ』のトンネル

2人で手を繋いで 坂道を歩いて上っていくんです。で、トンネルがあるんですけども、短いトンネルですけども、その短いトンネルがね。

なんか、あの(映画の)ポニョの向こう側に行くと、ポニョが眠ってしまうトンネルがあるじゃないですか、 あれをちょっと思い出したですね、1回 うん。ポニョの場合は、異界からあの現実界へ行くのか、どっちに行くのかな。

ちょっと僕もあまり考えたことないんですけど、ポニョはそのトンネルの中で何か魔力を失って、どんどん力を失って魚になってっちゃう ていうところがありますけども、まさに、うちの娘は、そのトンネルの中を抜けていくうちに、だんだん力がなくなっていくんですね、力がなくなっちゃうんですよ、本当に可哀想だったな。

校門のところが、そのトンネルの向こう側にあるんですけど、その校門のところで涙流し始めて泣き始めてですね。

やっぱり怖いという風に訴えてきて、そっか怖いか怖いよなって言って、うん、

気持ちのはざまに居続ける勇気

まあ気持ちをね聞く訓練ですね。僕もうん、聞くわけですね、彼女の思いとしては、 やっぱり悲しいっていうか、怖いっていうんですかね。怖いし、 うーん、勉強したいっていう気持ちと、その今いる環境を飛び出していく時の不安感ってのを同時にある。

で、今はその不安感の方が勝っちゃってるわけですね。で、そのところで、まあ僕としてはその 大人としてはね、あの、そこを少しえー。実は行ってみたら、そんなことなかったんじゃないの。っていうのが 一応想像つくので、えーま、アドバイスしたくなるわけですね。うん、行ってみたらどう、ちょっとだとかね。

でも、僕としてはやっぱりそこは、ベースメントとしてのカウンセリングっていうとこからは外れたくないなっていう思いがあったので、 うん、うん、聞くんですね。そうか、そうだよな、やっぱり悲しくなったよね、怖くなったよね、

何が怖いと思うって聞いたら、上の学年の男の子がうん、うん、 ジロッと見てくる。ジロジロ見てくるってことがあった、誰かなってチラチラ見てくるっていうのがあった。前に、そういうことがあったんでしょうね。で、 それが怖いっていうことを言ってたので、おお、そうか。そうか、それは怖いな。

知らない人がやっぱりジロジロ見てくるって怖いよね、本当に怖いなっていう、 うん、自分もその彼女の気持ちになって、ああ、それは本当に怖いな まあ一方でね、僕の中の心の中では大人の心がいて、えー、でも、まあ、今日はお父さんもいるし、

行ってみたらどうかな。なんていうアドバイス的な気持ちもあるんですけども、そこはそこはちょっと脇に置いてって思いながら そうだなって言って怖いな。で、本当に門の前ではもうなもう涙が出て、もう手を 引っ張るっていうんですかね。もう帰るって言い出して、

僕もその気持ちっていうのを、一緒に味わうっていう時間を過ごしました。

12時10分には、 門のところについてたんですけども、20分に給食が始まるって聞いてたので、その前に入りたいなっていうな思いながら 門のところにいたんですけども、10分本当に一緒に泣きながら、ま、一緒にいて、僕は泣いてないですけども

泣いてる彼女のそばにしゃがんで、そうかっていう風に聞いてました。

彼女としては、そこの痛みや怖さっていうのを どういうふうにこう。今味わっていて、で、今お父さんがいて、どんなことができるのかなって思いながらいたんですけど、

そこは僕も試してみたいっていうのかな、カウンセリングの手法っていうのがどこまでそのやっぱりで、あのー、 辛い、悲しい、怖いと思ってる不安の中にいる人たちに寄り添っていくっていうことで、 その人たちの勇気っていうものが出てくるのかなっていう思いで、一緒にいたんですね。

居心地のいい場から、チャレンジの場へ

で、まあ一方で僕の中である、その他人って言うんですかね。大人としての こうやってみたらどうっていうのもやっぱり残っていてですね。まあ、うーんって聞いてる中で、まあ、彼女が 質問の中に他の部屋でご飯を食べるって聞いてるけど、その他の部屋ってどんなところだろう、っていうのがちょっと前にあったんですね。

で、お父さんも知らないんだよねっていう話をしてたんですけども、 うん、もう帰るって言って、そうか、帰るか、うん、帰るかうんって言ってて、で、その中にそのさっきの 質問がふっと頭の中に出てきて、

彼女に、

別室っていうのはどんなところかな?

なんか、ちょっと見てみる?

って、聞いたんですね。

すると、びっくりしたんですけど、僕はそれは、いらないって言うのかなと思ったら、見てみるって頷いたんですね。

あ、怖いっていう気持ちと、やっぱり行きいっていう気持ちの中のその狭間に本当にいて行きたいっていう気持ちのところに、その 誰も見られない。何かこう暖かな場所っていうのが、彼女の中にもしかしたらずっとあって、

それを選択したいっていうのがあったのかもしれません。

じゃあ、行ってみるかって言ったら、うんって頷いて、前に進み始めたんですね。おおと思って、いや、ここに もう帰るっていうことも僕も想像してたので、前に進むのかと思ったですね。ちょっと驚いたし、 うん、信じてよかったなっていう気持ちって言うんですかね。彼女は今まさに、

心地良い場所を乗り越えて、チャレンジする場所へと踏み出したっていう感じがしました。

で、 校長先生とえー、事務の方がいらっしゃってね。

ああ、よく来ましたね。とかいう感じで書いてくれて、ほんとにいい先生なんです。校長先生、素敵な先生で

よく理解してくれてるって言うんですかね。なので、 僕も会うこと自体はすごく嬉しくて、いるんですけど、教室にっていうんですかね。あの、別室の方に行ったりしたんです。

その別室行って、その後お弁当食べて、まあ、担任の先生 とソーシャルワーカーの人たち、2人ね。あの担当の方がいらっしゃって、で、 いつも会ってるソーシャルワーカーの人と、他の人が本当によくしてくれて、ええ、1回教室見てみるとかいう感じで、

まあ手厚くね。そこは見ていただいたかなっていう気持ちが僕にもあります。うん で、教室になんかカバンを入れにいって、お弁当を持って、えー、彼女はまた別の部屋、特別支援なのかな。で使われてる教室で、僕が行った時は誰もいませんでしたけど、も、うん、そこの部屋でお弁当食べるっていう感じで、 近所に不登校の女の子がいて、その子はあの、 最近は昼ご飯の給食だけを食べに行くっていう風にしてて、で、その子がいたので、一緒にお母さんとね。喋りながらご飯食べる。まあ、そこら辺は本当に普通な感じに彼女は戻ってきて、 で、友達があのー2年生のね、うちの子供と一緒の学年のお友達が、来た来たっていうので、もう

3人、4人、5人、6人、わあって入ってきて大騒ぎです。で、彼女は一緒に行こうって言って、えー。昼ご飯の後、 校庭で遊ぶっていう約束を遊べるの。って言って、友達がみんな聞いてきて、

どうって言ったら、遊べるってうんって覗く彼女がいて、遊びにいきました。

顔がまだ固かったんだけど、遊びに行くって言ってで、鬼ごっこを先生とするって言って、ソーシャルワーカーの先生とか、 あと、他の担任の先生とか校庭で遊んでて、その辺りなんかは 結構フリースクールっぽかったりとかして、あの先生と子供が一緒になって遊んでるんだなと思って、ちょっとびっくりしました。

今日、僕は何にも保育してないなとか思いながら、誰の相手もせずに、ただ眺めていましたね。あの、 いつもだったら、多分先生役でね、おにやってって言われるんだけど、その日は ね、先生たちが鬼やってって言われて、増え鬼とか、(タッチされると)鬼が増えていく鬼ゴッコですかね。

うん、その鬼ごっこ何分ぐらいやってたのかな、30分ぐらいやってたんでしたね、 そんな感じで、えー、休み時間終わってで、掃除の時間になって、 掃除の時間どうすんのかなと思ったら、あのー

ちゃんとね。あ、その学校はすごいシステムだなと思ったのは、上級生の子供が、 えー、その下の学年のところの教室で1人担当みたいにしてやってきて、で、えーなになにちゃんは 何々の掃除、廊下の掃除とか、教室の掃除とかで掃除の仕方をきちっと指導して、こうやって掃除するんだよ

ていうのを、上の学年の子と、その下の学年の子と一緒になってやるんですね、 上の子、学年の子は1人で小さい学年の子が、あー何人かっていう感じのチームになってて、 えー、担当が僕は聞いたのは、その教室内と、それから廊下と、それからちょっと離れた廊下かな。なんか、そんな風に

やってましたけど、上の学園のお女の子とかが 教えてくれる感じとか、本当に大人っぽくて、えー、ちょっとびっくりし しました。うんで、じゃあどうする。その後帰るって言ったら、

彼女はそのまあ、ソーシャルワーカーの人もそのまま帰るんだろうと思ってたところがあったんですけど、僕に今これから 5時間目の授業が始まるけども、どうするって言ったら勉強するってら勉強しないっていうって、 じゃあ、帰るっつったらいや、見ていきたい彼女は言ったんですね、授業風景を見ていきたい

で、もう1人ね、その不登校の友達の女の子はもう帰るんですね。ご飯食べたら、 授業の教室に行くのは、緊張するから嫌だって言ってて。 (その)彼女はあんまり勉強したくないっていう風には聞いてますけど、うちの子の場合は

えー、緊張してたのはあるんだけども、授業の様子を見たいっていう風に教室に行きました ね。で、その日5時間目を国語だったんです。この授業の様子で感じたことっていうのが、

色々思ったことがたくさんあったので、これはまた次の機会に話をしたいと思います。

えー、今の学校ってのはこうなってんだなっていうことを感じたことが1つです。で、 問題点っていうのも、こんだけあるなっていう風に感じたことがあったんですけど、

まあ、たった1時間ですけども、やっぱり色々感じることができたので、せっかくなので、みんなにシェアしたいなと思って、

また次回ね。その話をしたいと思いますけども、

今日はまあ、娘のね、 うーんとなんて言うのかな。チャレンジって言うんですかね、そういったところで、親としては頑張ったなっていうのと、あと、

親もどこまでそのね。寄り添えるかっていうとこで、後ろから押すっていうのでもなく、引っ張るっていうのでもなく、ただ彼女が居たいところで うーって一緒に悩んだり、頑張りっていうのをお話できたかなと思います。

次回また続きを話ししたいと思います。

木舎ラジオをこの辺で終わりたいと思います。長い時間ありがとうございました。

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